テレワークに必要な通信環境は?通信量・速度の目安と回線の選び方

テレワーク・在宅勤務・リモートワークに必要なポケットWiFiの通信量と速度をご紹介

一度は落ち着きを見せた新型コロナウイルスですが、2020年11月に入り、第3波が到来しています。

冬に向けて感染拡大も勢いを増しており、再びリモートワークや在宅勤務といった働き方が注目されるようになりました。

このタイミングで新たにテレワークを導入する企業については、社員のネット環境の整備などを進めていく必要があるでしょう。

ここでは、テレワークの際に必要となるデータ通信量の目安と、テレワーク用のネット環境を整えるためのポイントをご紹介。

おすすめのWiFiサービスなどもまとめているので、これからテレワークが始まるという方はぜひ参考にしてみてくださいね。

テレワークではどのくらい通信量がかかる?

テレワークの際は、主にビデオ通話ができるWEB会議ツールや、オフィスのパソコンへアクセスできるリモートデスクトップの機能などを活用します。

まずは、これらのツール・システムを使ううえで必要となる通信量の目安を詳しく見ていきましょう。

WEB会議ツール

テレワークで必須となるのがWEB会議ツールです。

Zoomをはじめとする主要WEB会議ツールの必要速度と、3人以上のグループでビデオ通話を行う場合の通信量の目安は以下の通りです。

ツール名必要速度(上り/下り)データ通信量の目安(1時間)
Zoom800kbps/1.0Mbps300MB~600MB
Skype512kbps/2Mbps1.8GB~2.0GB
Microsoft teams500kbps/1Mbps700MB~900MB
Google meet3.2Mbps/3.2Mbps600MB~700MB

インターネットを利用したビデオ通話では、使用するツールによって1時間あたり300MB~2.0GBの通信量を消費します。

ただしビデオを使わない場合や、1対1での通話の場合など、シーンによって速度や通信量は変化するので、あくまで目安として参考にしてみてくださいね。

リモートデスクトップ

リモートデスクトップとは、自宅のパソコンからオフィスのパソコンに接続し、遠隔で操作を行う機能のことです。

自宅のパソコンのスペックがあまり高くない場合でも、オフィスのパソコンと同じ性能下で作業を行えるといったメリットがあります。

ただし、リモートデスクトップではオフィスのパソコンのデータを画像情報として自宅のパソコンに送信するため、長時間利用する場合は通信量に注意が必要。

表示する画面にもよりますが、1時間あたり200MB~500MBほど通信量を消費します。

1日に必要な通信量の目安は1GB~2GB

テレワークでは、上記で紹介したWEB会議ツールやリモートデスクトップの他、メールやLINEなどの連絡用ツールも利用する機会が多いでしょう。

また勤怠管理やスケジュールの共有などをネット上で行っている場合、基本的に勤務時間中は常にネットへ接続されている状態になります。

これらを踏まえ、リモートワークや在宅勤務の際は、1日におよそ1GB~2GB程度のデータ通信量が必要になると考えておきましょう。

リモートワーク・在宅勤務時の通信環境を整えるためのポイント

テレワークに向けて通信環境を整える場合は、データ通信量以外にもチェックしておきたいポイントがあります。

続いて、リモートワークや在宅勤務の環境づくりに必要な3つの条件について詳しく見ていきましょう。

十分な通信量

前述したように、テレワークでは1日に1GB~2GBほどのデータ通信量が必要になります。

そのため、自宅にネット環境を構築する際は、通信量の上限が高い、または無制限の回線やルーターを選ぶようにしましょう。

固定回線であれば通信量の制限がなく、大容量のデータを送受信する場合でも安心して利用できます。

ただし固定回線は申し込みから開通までに時間がかかる他、自宅でしかWiFiを利用できないというデメリットも。

在宅勤務が中心の場合は問題ありませんが、リモートワークを行う場合は固定回線よりもモバイルルーターがおすすめです。

モバイルルーターの中にも、月々の通信量が実質無制限となっている端末があるので、テレワークの比率が高い方はこちらを検討してみてください。

安定した通信速度と品質

テレワークにおいては、通信量と合わせて通信速度や回線の安定性も重要なポイントです。

通信速度が遅い場合、ビデオ通話が途切れ途切れになってしまったり、データの送受信に時間がかかったりといった支障が出ます。

安定性の面では固定回線の方が優れているものの、モバイルルーターも対応エリアを急速に拡大しており、広い範囲で安定した通信が可能となっています。

またモバイルルーターの性能も格段に向上しており、固定回線と同等の速度を出せる端末が次々と登場。

テレワークのために固定回線を契約するのは負担が大きい、という方はモバイルルーターの利用を検討してみると良いでしょう。

セキュリティ対策

テレワークなどビジネスでインターネットを利用する場合は、セキュリティ面の確認も必要です。

特にWiFiルーターを利用する場合は、暗号化規格を必ずチェックするようにしましょう。

現在、暗号化方式の規格には以下の種類があります。

暗号化規格セキュリティの高さ
WPA2(AES方式)高い
WPA(TKIP方式)
WEP方式低い

現在はWPA2(AES方式)の規格が主流のため、基本的にはどのルーターでも問題ありません。

とは言え、仕事で利用する場合は念のために確認しておくことをおすすめします。

テレワークには通信量無制限のモバイルWiFiルーターがおすすめ

テレワーク導入にあたって自宅のネット環境を整える場合は、固定回線よりもモバイルルーターが便利です。

最後に、モバイルルーターのメリットと、テレワークにおすすめのレンタルサービスについて詳しく見ていきましょう。

固定回線とモバイルルーターの比較

固定回線とモバイルルーターには、以下のような特徴の違いがあります。

固定回線モバイルルーター
月額料金の相場4,000~6,000円3,000~5,000円
通信速度
回線の安定性
月々の通信量上限なし端末・プランによっては上限なし

回線の品質で比較すると固定回線の方がやや優位ですが、持ち運びなどの利便性や月々の料金ではモバイルルーターの方が優れています。

テレワーク時の通信費は自己負担となるケースも珍しくないので、少しでも負担を軽くしたい場合はモバイルルーターがおすすめです。

通常契約よりもレンタルサービスの利用が便利

モバイルルーターは携帯ショップなどで契約することができますが、この場合は2年~3年程度の契約期間が発生します。

契約期間中に解約すると解約料金を支払わなければならないため、一時的なリモートワークや在宅勤務での利用には向きません。

そこでおすすめしたいサービスが、モバイルルーターの「レンタル」です。

レンタルサービスは1週間や1ヶ月などの短期利用から、1年以上の長期利用まで、幅広いニーズに対応できるのが特徴。

解約料金も発生せず、必要な期間だけ利用できるため、通常契約よりも自由度の高い人気サービスとなっています。

通信量無制限の端末が選べるおすすめレンタルサービス

WiFiレンタルサービスの中には、通信量無制限の端末を借りられるサービスもあります。

ここでは、長期利用・短期利用のそれぞれに適したおすすめのWiFiレンタルサービスをご紹介。

テレワークの期間に応じて自分に合うサービスを選んでみてくださいね。

長期のテレワーク向け【縛りなしWiFi】

縛りなしWiFiは、最短1ヶ月から利用できる月額制のWiFiレンタルサービスです。

通常契約と同じように月々の固定料金を支払う仕組みでありながら、契約期間の縛りが無いというのが特徴。

企業向けの大口プランも展開しているので、テレワーク導入にともなってモバイルルーターの貸与を行うといった場合に役立ちます。

縛りなしWiFiのプランごとの料金と通信量は以下の通りです。

プラン通常プランライトプランWiMAXプラン
帯域制限無制限/月・2GB/日20GB/月無制限/月・10GB/3日
端末Softbank 801ZT/601HW/FS030WSoftbank 801ZT/601HW/FS030WSpeed Wi-Fi NEXT W06/W05/W04/WX05
月額3,300円(税抜)3,000円(税抜)4,300円(税抜)

※横スクロールで表全体が確認できます

この他、初回契約時に3,000円(税抜)の事務手数料がかかります。

短期テレワーク利用向け【Mobile Peace】

Mobile Peaceは、最短1日から利用できる短期利用向けのWiFiレンタルサービスです。

豊富な端末から希望のものを選べるため、機種にこだわりたいという方におすすめ。

通信量が実質無制限で利用できるWiMAX端末なども取り扱っています。

Mobile Peaceでの取り扱い端末と利用料金・通信量は以下の通りです。

Speed Wi-Fi NEXT W04Speed Wi-Fi NEXT W05Softbank 601HWSoftbank 801ZTSoftbank MF98NSoftbank E5383
帯域制限無制限/月・10GB/3日無制限/月・10GB/3日50GB/月60GB/月・2GB/日7GB/月無制限/月・3GB/3日
1日765円/日(税込)865円/日(税込)710円/日(税込)1,050円/日(税込)510円/日(税込)560円/日(税込)
7日650円/日(税込)750円/日(税込)610円/日(税込)413円/日(税込)435円/日(税込)480円/日(税込)
14日490円/日(税込)590円/日(税込)460円/日(税込)268円/日(税込)290円/日(税込)320円/日(税込)
30日290円/日(税込)390円/日(税込)275円/日(税込)180円/日(税込)170円/日(税込)180円/日(税込)
90日270円/日(税込)370円/日(税込)255円/日(税込)158円/日(税込)155円/日(税込)170円/日(税込)
180日255円/日(税込)355円/日(税込)235円/日(税込)141円/日(税込)135円/日(税込)150円/日(税込)

※横スクロールで表全体が確認できます

まとめ

✓チェック
  • テレワークでは、1日に1GB~2GB程度の通信量を消費する
  • 自宅のネット環境を整える際は通信量が無制限の回線・ルーターを選択するのがおすすめ
  • テレワーク期間がはっきりしない場合は、手軽に契約・解約できるレンタルサービスが便利

テレワークではネット環境の充実度が重要なポイントとなるため、自分に必要な通信量・速度に合わせた環境づくりが欠かせません。

リモートワーク・在宅勤務の頻度や業務内容に合わせて、適切なルーター選びを行ってくださいね。


縛りなしWiFi公式ホームページ

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